鄭義信が演出を務める舞台『エダニク』が、2019年6月22日(土)から浅草九劇にて上演される。2009年に横山拓也が書き下ろした同作は、第15回日本劇作家協会新人戯曲賞を受賞。再演を重ね多くの評判を呼び、横山戯曲史上最も評価の高い作品となっている。主演を務めるのは、昨年公開の映画「春待つ僕ら」、主演ドラマ「平成ばしる」などで注目を集め、2019年も公開作が続々と決定している人気若手俳優の稲葉友。数々の舞台で活躍する大鶴佐助、阿佐ヶ谷スパイダースの中山祐一朗と共に、3人芝居に挑戦する。
今回、稲葉友、大鶴佐助、中山祐一朗の3名が、豪快に焼肉を頬張る姿と工場裏で佇む姿という対照的な2つのビジュアルが解禁された。ある日、屠室で厳重に管理されているはずの、牛の延髄が紛失。この事件をきっかけに、初対面である取引先新入社員と加工センターの職人二人は、屠畜という作業への言及や、企業間の駆け引き、立場の保守など、各々のアイデンティティに関わる問題をぶつけ合い議論を白熱させる。「生」がたちまち「死」に、「生体」が次々と「物体」と化していくこの労働の現場で、男たちの日常は我々に何を問いかけるのか。
演出を務める鄭義信は、1994年に「ザ・寺山」で岸田國士戯曲賞を受賞、2008年に「焼肉ドラゴン」で演劇賞を総なめにするなど、これまで数々の話題作を生み出している。今回届いたコメントでは「今までの演出と比較されて、『ぜんぜん、わかっとらんわ』などと、批判されたらどないしよう……打たれ弱い僕は、ほんまびびってます。今から、謝っておきます。『すんません』」と弱気に語りつつ、「けど、けどね、ひとつ胸を張れるのは、キャストがえぇでしょ。稲葉友、大鶴佐助、中山祐一朗、ぴちぴちの俳優をそろえました。これで、おもろないわけないです。リアルな横山さんの台詞を、リアルに体現してくれるはずです。そんなんで勘弁してください、お願いします」と自信も覗かせている。
舞台『エダニク』のチケットは、4月6日(土)11:00~一般発売スタート。鄭も太鼓判を押す実力派キャストたちが、名作『エダニク』をどのように演じるのか。ますます注目を集めそうだ。
【演出・鄭義信コメント】
どうやら「エダニク」は人気戯曲らしいんですわ。あっちこっちで「チョンさん、今度、「エダニク」やるんですって?」と、声かけられます。横山拓也さんも現在、最も注目されている劇作家らしいんです。あぁ、そやのに、僕は横山さんのことを何も知らず、「エダニク」もてっきり書き下ろしやと誤解して、二つ返事で引き受けてしもたんです!あぁ、なんちゅう阿呆丸出し!厚顔無恥!大いに後悔してます。自分の不用意さを反省してます。今までの演出と比較されて、「ぜんぜん、わかっとらんわ」などと、批判されたらどないしよう……打たれ弱い僕は、ほんまびびってます。今から、謝っておきます。「すんません」。
けど、けどね、ひとつ胸を張れるのは、キャストがえぇでしょ。稲葉友、大鶴佐助、中山祐一朗、ぴちぴちの俳優をそろえました。これで、おもろないわけないです。リアルな横山さんの台詞を、リアルに体現してくれるはずです。そんなんで勘弁してください、お願いします。
【公演概要】
『エダニク』
作:横山拓也(iaku)演出:鄭義信
公演期間:2019年6月22日(土)~2019年7月15日(月・祝)
会場:浅草九劇(https://asakusa-kokono.com/)
【出演】
稲葉友、大鶴佐助、中山祐一朗(阿佐ヶ谷スパイダース)
【企画・製作】
浅草九劇 プラグマックス&エンタテインメント
【あらすじ】
とある食肉加工センター。
ある日、屠室で厳重に管理されているはずの、牛の延髄が紛失。
ここ別屠室の、屠殺用ナイフ研磨室も人の出入りや情報の行き来が慌しくなってきた。
この事件をきっかけに、初対面である取引先新入社員と加工センターの職人二人は、屠畜という作業への言及や、企業間の駆け引き、立場の保守など、各々のアイデンティティに関わる問題をぶつけ合い議論を白熱させる。
立ちこめる熱気と臭気。
「生」がたちまち「死」に、「生体」が次々と「物体」と化していくこの労働の現場で、男たちの日常は我々に何を問いかけるのか。
【チケット】
前売り:4,500円(税込)
■一般発売:2019年4月6日(土)11:00~
【お問い合わせ】
浅草九劇:http://www.asakusa-kokono.com
TEL:03-5759-8009(受付時間/平日10:00~19:00)
MAIL:info_kyugeki@lespros.co.jp
※件名に『エダニクに関して』とご記載下さい