9月10日、AiiA Theater Tokyo にて、ミュージカル「AKB49 ~恋愛禁止条例~」の初日前日に関係者・報道陣を集めてゲネプロが行われた。
ミュージカル「AKB49 ~恋愛禁止条例~」は、講談社「週刊少年マガジン」連載の人気コミック「AKB49 ~恋愛禁止条例~」(原作:元麻布ファクトリー 漫画/宮島礼吏 構成協力/高橋ヒサシ)が原作で、AKB48を題材とした人気コミックを、現役のAKB48グループのメンバーが演じるミュージカルです。
あらすじは、アイドルにはまったく興味なく、野球に情熱を傾けていた浦山実(宮澤佐江)は、肘の故障で野球を断念せざるを得なくなり、「夢」を持つ事に懐疑を抱き世の中を醒めた目で見ていた。しかし、憧れの同級生・吉永寛子(小嶋真子/大和田南那*Wキャスト)の夢を応援する為に女装し”浦川みのり”としてAKB48のオーディションに潜入。緊張すると自分を出すことのができない吉永に助け舟を出す。その甲斐あって吉永は合格するが、プロデューサーの秋元康に目を止まり、合格やAKB48への加入までは考えてない浦山も合格する。吉永と一緒に居られると喜ぶ浦山だったが、岡部愛(須田亜香里)ら先輩研究生から厳しい指導やシゴキが待っていた。プロデューサー秋元康から与えられた試練によって、研究生同士影響しあい、ファンや陰で支えるスタッフによってAKB48研究生”浦川みのり”としても浦山実としても大きく成長し、「夢」について懐疑的だった心に再び火が灯る。
世界150以上の都市で上演された世界的ヒットミュージカル『マンマ・ミーア!』に代表されるジュークボックス・ミュージカルと位置づけられる作品で、AKB48の既存の楽曲が次々にステージで歌われる。しかし、約700曲近くある楽曲から当てはめて、まったく違和感無く舞台に溶け込んでおり、ライブシーンでは、ミュージカル『マンマ・ミーア!』のように、観客と一体となるライブ感覚が味わえる。脚本も、AKB48を知らない人が見ても理解できる話になっており、浦川みのりや研究生達が、実在のAKB48の最大の魅力であるファン・ライバルでも仲間でもあるメンバー・スタッフによって成長していく姿やファンなら知ってる小話やネタも散らばめており、誰が見ても楽しめる作品になっています。
主演の宮澤佐江は、AKB歌劇団「∞・Infinity」に続く主演で、堂々と演じており、歌唱も安定していた。舞台内外を座長として引っ張っているのが凄いの一言です。公開ゲネプロでは吉永寛子役を演じた大和田南那は、可憐なヒロイン役というのが舞台を通じて出ていて、誰もが守ってあげたくなる雰囲気や工夫がよく出ていた。岡部愛の須田亜香里は、分かりやすいベタな登場人物を、嫌味なく演じているところが好感をもてました。全体的に演技面は公演を通じてかなり良くなっていくかと思います。ダンスはかなりレベルは高かったです。
和製ジュークボックス・ミュージカルとして、或いは、ミュージカルを気軽に楽しめる作品として、再演や続編が望まれる多くの人に見てもらいたい作品です。公演は、9月11日から16日まで、AiiA Theater Tokyo にて行われる。
(c)元麻布ファクトリー・宮島礼史/講談社 (c)AKS
後列左より 川本・飯野・森田・谷・山尾・谷口
中列左より 岡田・梅田・松村・内山・山下・大島・坂口
前列左より 茅野(演出家)・大和田・小嶋・宮澤・須田・日野
ゲネプロ開始前に、報道陣に向けて囲み取材が行われました。
当サイトの「ミュージカルについて」の問いに、
浦川みのり・浦山実役:宮澤佐江(SNH48/SKE48)
ここにいるメンバーがはじめて経験する事で、みんながみんないろんな事に苦労している事だと思いますが、でもやっぱり、指導してもらって褒められた時の喜びだったりとか、普段歌ってるAKB48の曲を、今回この舞台でも歌わせて貰うのですが、お芝居で歌うとなるとぜんぜん違うので、その空気感を味わえるのは演者でしか味わえないので、それは楽しい事だなと思いました。
吉永寛子役:小嶋真子(AKB48) *Wキャスト
女優さんになるのが夢で、演技をしたいなと思っているのですが、この話をいただいた時に、ファンの方が心配して”真子ちゃん大丈夫?””出来るの?”って感じに言われていたので、これに対してやってやろうと思いました。そういう気持ちが入ったし、演技をして、自分じゃない人になれて、自分じゃないような世界を味わえて、すごく演技は楽しいと思いました。
吉永寛子役:大和田南那(AKB48) *Wキャスト
私もミュージカルは初めてで、ドラマでちょっと演技をしたぐらいですが、演技の仕方も違うし、声の出し方も声を張らないといけないし、ダンスもいつもより大きく踊って、全部が始めての事なので、いろんな経験が出来たので、この経験を生かして、これからのお仕事にも繋げていければと思いました。
岡部 愛役:須田亜香里(SKE48)
私がつまずいたところがあるのですが、それは歌です。私が中学生のときに、仲良くなったと思っていた友達とカラオケに行ったら、音痴と笑われてしまったのです。それがコンプレックスで、一生歌うのは辞めようと思っていたのですが、今回、歌と向き合う機会を与えてくれたので、今の自分の最高なところまで持ってきたので、もっと歌が好きになっていければと思います。
と、答えていただきました。
ゲネプロ前の慌しい中でも和やかな雰囲気で取材が終了いたしました。
STORY
夢も無ければやる気も無いフツーの高校生 浦山実は
憧れの同級生 吉永寛子の夢を応援するために一念発起。
女装して“浦川みのり“を名乗りAKB48のオーディション会場に潜入する。
神の悪戯でオーディションに合格してしまった彼女(?)は、
ライバルや仲間達と磨き合いながら研究生として成長していく。
そんな中、彼女達に最大の試練が与えられることに…。
様々な思いが交錯する青春サクセスストーリー!!
CAST
宮澤佐江(SNH48/SKE48) <浦川みのり・浦山実>
小嶋真子(AKB48)/大和田南那(AKB48)※Wキャスト<吉永寛子>
須田亜香里(SKE48) <岡部 愛>
梅田綾乃(AKB48)
大島涼花(AKB48)
岡田奈々(AKB48)
川本紗矢(AKB48)
内山 命(SKE48)
谷真理佳(SKE48)
山下ゆかり(SKE48)
坂口理子(HKT48)
飯野 雅(AKB48研究生)
谷口めぐ(AKB48研究生)
松村香織(SKE48終身名誉研究生)
森田彩花(NMB48研究生)
山尾梨奈(NMB48研究生)
日野陽仁
STAFF
原作:元麻布ファクトリー 漫画/宮島礼吏 構成協力/高橋ヒサシ
『AKB49~恋愛禁止条例~』(講談社「週刊少年マガジン」連載)
脚本:御笠ノ忠次
演出:茅野イサム
日程
2014年9月11日(木)~9月16日(火)
会場
AiiA Theater Tokyo (アイア シアタートーキョー)
(WEB)
料金
全席指定:6,800円
(SOLD OUT)
#当日販売なし
制作
ネルケプランニング
主催
AKS/ネルケプランニング
公式サイト
http://www.nelke.co.jp/stage/akb49/
公演の詳細は、公式サイトを御参照ください。
(c)元麻布ファクトリー・宮島礼史/講談社 (c)AKS