10月1日、AiiA 2.5 Theater Tokyoにて、舞台「すべての犬は天国へ行く」の関係者・報道陣を集めての公開ゲネプロが行われた。
舞台「すべての犬は天国へ行く」は、2001年に演劇ユニット ナイロン100℃にて初演されたケラリーノ・サンドロヴィッチ氏の脚本の舞台。ナンセンスでダークなシリアスコメディの傑作をを乃木坂46が挑戦する舞台です。
西部開拓時代のとある街の居酒屋(娼館)、酔っぱらった誰かが荒らしたのか店は荒れている。閉店後に小間使いの母娘が店の掃除を始めるところから物語は始まる。西部開拓時代ならどこにでもあるような居酒屋の風景だが、この街の男たちは死に絶えていた。しかし女たちは、男たちが居た時と同じように暮らしており、旦那を居酒屋に探しにきたり、旦那の不始末を謝りにきたりと、男たちが生きているという前提で暮らしている。しかし、そんな暮らしが続くはずもなく、女たちの心を蝕んでいく。その暮らしの綻びを修正するが如く殺人を犯したりと狂気と化したコミュニティの女たちの物語。
清楚で清純を絵に書いたようなアイドル・乃木坂46が演じる舞台として、この演目は不釣り合いにも見えるが、見事に彼女たちは演じ切ってアイドルの殻を突き抜けていました。しかも乃木坂46の清楚イメージを損なう事はない。なぜなら女優としてそれに相応しい演技を見せてくれたからだ。また演出の素晴らしさや乃木坂46の彼女たちの魅力を引き出した女優陣の演技力を見逃せない。
舞台「すべての犬は天国へ行く」 は、10月1日から10月12日まで、AiiA 2.5 Theater Tokyoにて上演される。
後列左より : 桜井・新内・松村・若月
前列左より : 生駒・伊藤・井上・斉藤
ゲネプロ前に記者向けに取材が行われ、意気込みや抱負を語りました。
生駒里奈 (乃木坂46)
「私は今回初舞台で、すごく緊張しているんですけど、観に来てくださった方に面白かったという作品を全力で作りたいなと思います。この機会にもっともっと自分も成長できるように頑張りたいと思います。」
伊藤万理華 (乃木坂46)
「今回一緒に出る女優さんから稽古で刺激を受けているので、それに負けないように凄い意地悪な雰囲気を18公演切らずにやりたいと思います。こういう演劇を乃木坂46がもっと積極的にやっていって、アイドルというジャンルだけど、それとは違った本格的な物もできるよって思ってもらえるように頑張りたいと思います。」
井上小百合 (乃木坂46)
「乃木坂46というグループが、この作品をやる事がどういう事なのかを私たちが表現していかなければならないし、アイドルという壁をぶち壊していきたいなと思っています。普通にライブを観に来てくださるお客さんもたくさん来てくださると思いますが、びっくりしてもらえるような舞台を作りたいです。」
斉藤優里 (乃木坂46)
「私自身が前回出た前作「じょしらく」という舞台で、舞台のイメージが180度変わって(舞台は)凄い楽しいもので、今もほんとに凄い楽しい思いをさせていただいていて、たくさんの舞台に出演しているメンバーも初めてのメンバーもいますが、素敵な女優さんたちと共演できる事を光栄と思っておりますし、凄い素敵な舞台になると思うので、最高なものをお届けしたいなと思います。」
桜井玲香 (乃木坂46)
「凄い素敵な世界観だったり、ギャグもありつつ存在感のあるシリアスなシーンも入っている舞台なので、最初から最後まで「わぁ~」っと混乱するけど、それがめっちゃ楽しい感じで、たくさんの人に舞台を観ていただければなと思います。頑張ります。」
新内眞衣 (乃木坂46)
「メンバーと話し合っていて、今日のクレメンタインは誰だったの?って思うくらい役にのめり込んで頑張ってきたので、そういう力を発揮できたらいいなと思います。」
松村沙友理 (乃木坂46)
「私自身、稽古で何回観ていても毎回面白いなと思うくらい、ほんとに自信のある舞台なので、この自信を持ったまま皆様にこの面白さをお届けできるようにみんなと一丸となって頑張りたいと思います。」
若月佑美 (乃木坂46)
「私たちが今回やらさせていただく”すべての犬は天国へ行く”という舞台は、もともと十何年か前にやられている舞台で、それを今私たちがやって通用するのかというところを見ていただければと思います。乃木坂46の新曲がさわやかな曲で、そういうのも歌っていますが、コテコテなシリアスなどろどろとした舞台もできちゃうという二面性も観ていただければ嬉しいなと思います。」
取材・写真:SASHIDA
殺し合いの果てに男が一人残らず死に絶えた西部の町の古びた居酒屋。
今や、来る客はいない。女達は途方に暮れて、ただ酒を飲む。
二階の売春宿は商売あがったり。
やがて、奇妙な町のバランスは女達をひとり、またひとりと蝕んでゆく・・・。
壊れた女たちの西部劇。
シリアス・コメディーの最高傑作の本格演劇に乃木坂46が挑む。
CAST
生駒里奈 伊藤万理華 井上小百合 斉藤優里
桜井玲香 新内眞衣 松村沙友理 若月佑美
東風万智子 猫背 椿 柿丸美智恵
ニーコ 山下裕子 鳥居みゆき
アンサンブル:甚古 萌 音 華花 榎本美鈴 谷松香苗 伊藤桃花 山田琴美
STAFF
脚本 : ケラリーノ・サンドロヴィッチ
演出 : 堤 泰之
日程
2015年10月1日(木)~12日(月・祝)
会場
AiiA 2.5 Theater Tokyo
(WEB)
料金
全席指定:7,800円
制作
ネルケプランニング
公式サイト
http://www.nelke.co.jp/stage/nogizaka46_2015/
公演の詳細は、公式サイトを御参照ください。