ロシアのアントン・チェーホフの戯曲「三人姉妹」に乃木坂46が挑戦。その期待の舞台「三姉妹」が1月17日に銀座・博品館劇場にて開幕。初日公演の先立って記者会見とゲネプロが行われた。
「三人姉妹」は、「かもめ」、「ワーニャ伯父さん」、「桜の園」とともに、「チェーホフの四大戯曲」として知られ、ロシア革命を目前とした帝政ロシア末期の閉塞感の中、片田舎に住む三姉妹が、モスクワへの帰郷を夢見ながら、理想と現実の狭間で揺れ動く様を描いている。長女オリガ役に衛藤美彩(乃木坂46・1期生)、次女マーシャ役に伊藤純奈(乃木坂46・2期生)、そして三女イリーナ役に久保史緒里(乃木坂46・3期生)と、乃木坂46の1期生、2期生、3期生が三人姉妹を演じている。演出には、AKB48がチャレンジした舞台『絢爛とか爛漫とか』の演出などを担当した、演出力に定評のある若手女性演出家の赤澤ムック氏が担当している。
演出の赤澤ムック氏は、「(三人について)初対面の印象をすっかり忘れていまして、何でかというと、長い稽古時間ではなかったんですけど、かなり全員がこの作品に向き合って、しっかり稽古が出来たので、女優としての三人の印象しかありません。衛藤さんは優等生キャラと言われていますが、それは努力家だから、今日の稽古で消化できないことが有っても、翌日にはそれを確実に超えていらっしゃる凄さがあります。伊藤さんは、パッションというか感性が豊かな方なので、こっちがコメントしたことに対して思いがけないところから返して、それも正解の道を突き進める強さがあると思いました。末っ子の久保ちゃんは、稽古場のマスコットキャラクターのように愛されて、彼女が居る事によって、稽古がギスギスする瞬間が無く過ごせたと思います。体当たりで頑張っているので本番が楽しみです。」と目を細めた。
長女オリガ役の衛藤美彩は、「オリガは役的にいつも疲れてて、テンションも上がらないので、声を張らないと(客席に)届かないとかそういう部分が難しかったです。劇場に立ってみて、頭で考えずに世界観に入っていけそうだなと思い、自分としても楽しみです。」、次女マーシャ役の伊藤純奈は、「一人一人のキャラが立っているし、舞台に立っているだけで絵になるので、何もしていない時間も退屈にならないと思うし、観てて綺麗だなと思うので、瞬きも、もったいないぐらいなので、しっかり観てほしいと思います。」、三女イリーナ役の久保史緒里は、「全体的に末っ子感が凄い出ているなと思っているので、そこに注目して頂ければ嬉しいです。」、とアピールしました。
「三人姉妹」は、1月17日から2月4日まで、銀座・博品館劇場にて上演される。
左より、赤澤ムック、伊藤純奈、衛藤美彩、久保史緒里
■舞台写真
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「三人姉妹」
原作:
アントン・チェーホフ
演出:
赤澤ムック
訳:
浦 雅春(「ワーニャ伯父さん/三人姉妹」光文社古典新訳文庫)
出演:
衛藤美彩(乃木坂46):オリガ
伊藤純奈(乃木坂46):マーシャ
久保史緒里(乃木坂46):イリーナ
五十鈴ココ:アンドレイ
岡田あがさ:ナターシャ
美翔かずき:クルイギン
汐月しゅう:ヴェルシーニン
春川芽生:トゥーゼンバフ
立道梨緒奈:ソリョーヌイ
柿丸美智恵:アンフィーサ
東風万智子:チェブトゥイキン
劇場:
銀座・博品館劇場
料金:
7,800円(前売・当日共/全席指定/税込)
主催:
ネルケプランニング Y&N Brothers