劇作家・演出家で、俳優としても活躍している長塚圭史と、長塚が主宰する劇団・阿佐ヶ谷スパイダースによるワークショップが、来年2月に「銀座九劇アカデミア」にて開催されることが決定した。同ワークショップでは、午前と午後の部の2つのクラスを開設、「銀座九劇アカデミア」公式ホームページにて受講者の募集が開始された。募集条件は「プロまたはプロを志す俳優」とのこと。午前の部『小説・詩と走る朝の960分』では、俳優の伊達暁と共に、小説・詩を演劇的思考で読み解き、劇世界に落とし込む過程を探る。午後の部『戯曲と歩く午後の960分』では、長塚の演出助手を務める山田美紀と共に、既存の戯曲を読み解きながら多様なアプローチで実際に場面を立ち上げ、表現の可能性を探る。
阿佐ヶ谷スパイダースは、1996年に演劇プロデュースユニットとして結成、長塚が作・演出・出演の三役を担う。今年5月に新たなキャスト・スタッフを迎え、劇団化した新生・阿佐ヶ谷スパイダースとして始動、来年8月の新作公演も発表されている。今回のワークショップ開催について、長塚は「阿佐ヶ谷スパイダースが今年から劇団となりまして、新たな歩みを始めたわけですが、今回お話を頂きまして、これまでやったことのなかったワークショップも、やってみようじゃないかということで、このたび初めて開催致します」と語り、「是非共に楽しみましょう。そうです。まずは楽しむということが第一ですからね」とコメントを寄せている。
今回ワークショップを開催する「銀座九劇アカデミア」は、女優の長谷川京子や新垣結衣らが所属するレプロエンタテインメントが、今年新設したワークショップスタジオ。「プロフェッショナル」を育む場として、カンパニーデラシネラ主宰・演出家の小野寺修二、コレオグラファーの広崎うらん、劇団・ベッド&メイキングスらが上質なワークショップを開催してきた。今年の12月には、ロバート・デ・ニーロら多くのハリウッドスターを輩出してきたニューヨークの演劇学校『ステラ・アドラー・スタジオ・オブ・アクティング』から主任講師を招聘し、本場の演劇ワークショップを開催することが決定、今後も未来のアーティストやクリエイターの育成となるワークショップやイベントを多数開催していく。「銀座九劇アカデミア」にて開催されるワークショップの詳細や申し込み方法については、公式ホームページから確認ができる。ここでしか受けることができないオリジナルワークショップやイベントが今後も目白押し、”エンタテインメント研究所”「銀座九劇アカデミア」から目が離せない!
長塚圭史・阿佐ヶ谷スパイダース ワークショップin銀座九劇アカデミア
「小説・詩と走る朝の960分」/「戯曲と歩く午後の960分」
①午前の部:「小説・詩と走る朝の960分」
講師:長塚圭史、伊達暁、阿佐ヶ谷スパイダースメンバー1人
<内容>
「小説あるいは詩を、演劇的思考で読み解き、実際に劇世界に落とし込む過程を探る」
阿佐ヶ谷スパイダースの主宰・長塚圭史が、オリジナル・メンバーの俳優・伊達暁と共に、小説あるいは詩を、演劇的思考で読み解き、劇世界に落とし込む過程を探ります。小説・詩の選定は、参加者が決まった時点で発表させてもらいます。また参加者に持ち寄って頂く可能性もあります。毎週参加者に課題(宿題)を投げかけ、翌週のWSを更に充実させながら、瞬発力や閃きや好奇心を使って、じわじわと世界を構築するスタイルのWSです。グループで作品を発表するというような機会を設けます。
②午後の部「戯曲と歩く午後の960分」
講師:長塚圭史、山田美紀、阿佐ヶ谷スパイダースメンバー1人
<内容>
「既存の戯曲をテキストとし、分析、ディスカッションを経て、多様なアプローチで場面を実際に立ち上げ、表現の可能性について探る」
阿佐ヶ谷スパイダースの主宰・長塚圭史が、数々の作品を共に手掛けた演出助手・山田美紀と共に、既存の戯曲をテキストとして、分析、ディスカッションなどを重ねながら、様々な角度から戯曲を読み解き、実際に場面を立ち上げ、演劇表現の可能性を探ってゆきます。戯曲の選定は、参加者が決まった時点で発表させてもらいます。毎週参加者に課題(宿題)を投げかけ、翌週のWSを更に充実させます。じっくりと戯曲を読み込んでゆくスタイルのWSとなります。
募集要項
①「小説・詩と走る朝の960分」②「戯曲と歩く午後の960分」(希望のクラスを選択してください)
<全4回>※全ての日程に参加可能な方
2/2(金)①12時〜16時②17時〜21時
2/9(金)①11時〜15時②16時〜20時
2/16(金)①11時〜15時②16時〜20時
2/23(金)①11時〜15時②16時〜20時
・参加費:¥32,400
・各クラス最大20名(応募者多数の場合は選考をさせて頂きます)
・応募条件:18歳以上の「プロまたはプロを志す俳優」
長塚圭史コメント
阿佐ヶ谷スパイダースが今年から劇団となりまして、新たな歩みを始めたわけですが、今回お話を頂きまして、これまでやったことのなかったワークショップも、やってみようじゃないかということで、このたび初めて開催致します。現在の阿佐ヶ谷スパイダースは非常に多様な集団になったということもあり、2つのクラスを設けます。午前の部は旗揚げから共に歩んできました俳優・伊達暁と共に、詩や小説から演劇を立ち上げる発想を刺激し合うクラスです。午後の部では多くの作品で私の演出助手を務めてきました演出助手の山田美紀と共に、戯曲を読み解きながら、場面を立ち上げて行くというクラスをやります。かなり違うスタイルになると思いますので、簡単ではありますが概要などを参照していただき、ご興味のあるクラスがありましたら、是非共に楽しみましょう。そうです。まずは楽しむということが第一ですからね。 阿佐ヶ谷スパイダース代表/長塚圭史
長塚圭史プロフィール
1996年、演劇プロデュースユニット「阿佐ヶ谷スパイダース」を結成、作・演出・出演の三役を担う。2008年、文化庁新進芸術家海 外研修制度にて1年間ロンドンに留学。帰国後の11年、ソロプロジェクト「葛河思潮社」 を始動、これまでに『浮標』『冒した者』『背信』を上演。17年、新ユニット「新ロイヤル大衆舎」による北條秀司の代表作『王将』の演出を手がける。ほかに『ツインズ』『プレイヤー』『作者を探す六人の登場人物』。ドラマでは『グーグーだって猫である』『Dr.倫太郎』 などに出演。また、雑誌『BAILA』『婦人画報』『Precious』で連載。TOKYOFM『yes!~明日への便り』レギュラー出演。作・演出・出演も務める『かがみのかなたはたなかのなかに』が新国立劇場にて12月24日迄上演中。
<銀座九劇アカデミア>
https://asakusa-kokono.com/academia/
所在地:東京都中央区銀座1-28-15鈴木ビル2階&中3階
問い合わせ先:03-5759-8009