舞台「戦国降臨ガール」が、品川・六行会ホールにて、7月3日の天の組・7月4月の武の組のそれぞれの公演前に、関係者・報道陣を集めて公開ゲネプロが行われた。
今回の舞台は、昨年12月に公演行われて好評だった「戦国降臨GIRL」の続編の作品で、昨今「歴史上の人物を女性に置き換える」作品が生まれているが、それに召喚師物をミックスしたような設定で、ダンスと殺陣を融合するような迫力な戦闘シーンが見どころである。
前回少し複雑な事情な終わり方をした為に、前回の作品を観てない方にも楽しめるように、物語のダイジェストを入れ込んだ為に、非常に分かりやすく楽しめる作品にはなっていました。ただ限られた公演時間に詰め込んだので、新登場の登場人物の描き込みがやや不足している感は否めませんでした。特に真田幸と直江愛は良いキャラクターだったので、もう少し掘り下げられたら物語に広がりがあって良かったなとは思いましが、しかし、心が繋がって強くなる降臨ガール達の物語は、前作の織川百華から今作の石田蜜にうまく継承しているので、くどくどしく何人も掘り下げなくても良かったのかもしれません。その辺の脚本・演出のバランスが良かったと思います。
石田蜜役の中村麻里子は、初舞台で初主演を務め、AKB48という重い肩書きの重圧の中、堂々とした芝居を見せていました。ダンス等の動きがとても綺麗で華がありました。7月3日のゲネではやや硬い所がありましたが。4日のゲネではかなり肩の力が抜けていました。彼女的には3日の方が出来は良いと語っていましたが・・・。舞台経験を積んでいけば良い女優さんになるでしょう。真田幸の栗田恵美は、自分に自信がなく、勇気を持てない女の子の役柄でしたが、ほんわかした中に時より見せるキリッとした表情が絶妙でした。前作から引き続いての織川百華役の斉藤雅子は、前作から舞台経験も積んで、安定した芝居を見せてくれました。前作の回想シーンでは、前作より芝居のスキルが上がっているので、まったく同じという訳にはいきませんが、斉藤雅子という女優の成長の軌跡が見れて興味深かったです。織田信長役のなあ坊豆腐@那奈は、江戸の女火消しかよって思えるほど軽快で、舞台狭しと暴れまわる所が良かったです。森田蘭子役の加藤茜は舞台子役のエリート街道を歩んできただけに、芝居が緻密です。織川百華ら前作からの登場人物と石田蜜ら転入生とのつなぎ役として演じきったと思います。敢えて細かく書きませんが、武将役と悪役の方々がかなり頑張っていたので作品が成立していると思うので、天の組・武の組とも良いカンパニーに仕上がっています。
所々、某漫画(アニメ)キャラの有名な台詞が有ったり、「幕末の寺田屋騒動の有馬新七かよ!!」とか突っ込みどころ満載で、少女達の熱演以外にも楽しめる作品になっています。
戦国降臨ガールズは、品川・六行会ホールにて7月7日まで上演される。
メインキャスト
天の組キャスト
武の組キャスト
ゲネプロ後の記者との質疑応答より抜粋。
石田蜜役:中村 麻里子(AKB48)
-「戦国降臨ガール」の見どころを教えてください。
前作観ていない方も、回想シーンが有るので分かっていただける作品になっていて、衣装が凄い凝っていて武将たちもカッコ良くもありながら女の子らしく可愛らしいところも有るので注目してほしいです。
-演劇の魅力とは?
TVとかと違って、その場ですぐいろいろな事を感じ取れる事が舞台の特徴だと思うので、是非「戦国降臨ガール」に足を運んでいただいて、肌で感じ取って頂きたいと思っています。
-公演に向けて。
みんなで頑張りますので、是非観に来てください。よろしくお願いします。
真田幸役:栗田 恵美
-ゲネプロを終えて。
無事に通せて良かったです。本番も頑張りたいと思います。
-「戦国降臨ガール」の見どころを教えてください。
戦国という普通男の人が戦うものを女の子が演じるところが見どころというところと、アクションが凄く多いので、剣を使って戦っているところも是非観て欲しいです。
(前作の)前作と回想シーンで繋がっているところも有るので、前作を見た方も是非観に来て欲しいと思います。
織田信長役:なあ坊豆腐@那奈
-ゲネプロを終えて。
(ゲネプロでは)気合を入れてなかった訳ではないですが、もっと気合入れて、緊張してしまうのですが本番では楽しんでやりたいと思いますので、よろしくお願いします。
織川百華役:斉藤 雅子
-ゲネプロを終えて。
今回”も”しっかりした”役で(会場が笑) ん??? (今回”も”しっかりした”役?)ハイそうです(笑)。今回殺陣が初めてだったので、凄い緊張したのと、難しかったのですが、女の子なのに、こんなカッコいい殺陣が出来るなんて・・・
戦国降臨ガールズ
STORY
前作:戦国降臨GIRLから数カ月後・・・
× × ×
「降臨学園」に新入生として入学してきた眼鏡っ子の石田蜜。そしてクールな真田幸。
二人を迎えた二年生の緒川百華、陸奥魔紗子、初芝秀美、森蘭子らはまるで普通の女子校生。
「この人たちに戦いができるのかしら?」
そう思う蜜。しかし、敵方の武将が降臨されたことが知ると顔つきが変わり戦いに消えて行く。
そして傷ついて帰って来た。
「そんなにまでしてどうして戦うんですか?」
思わず百華に聞く蜜。
「守りたい人がいるから。そして戻って来て欲しい人がいるからよ」
百華が語る、大柴田先輩が命を落とすまでの壮絶な戦いの物語、
仲間だった、明血三ツ子が裏切って卑弥呼のもとへ行ってしまったこと……。
百華の話に自分達も立派な降臨マスターになることを誓う、蜜と幸。
ある日、卑弥呼が徳川家康を降臨させたとの情報が入る。
家康と対峙した武将と言えば、石田三成。蜜が降臨できる武将はまさしく石田三成だった。
蜜と幸は家康を関ヶ原で迎え撃つ!
一方、百華と魔紗子は明血三ツ子に呼び出されていた。
指定してきた場所は本能寺…!果たして三ツ子の目的は?
少女達の戦乱絵巻が幕を開ける!!
CAST
中村麻里子・栗田恵美
加藤沙耶香・なあ坊豆腐@那奈・斉藤雅子・栞菜
船岡咲・小見川千明・南菜々子・富田樹梨亜・南千紗登
平山空・北山亜莉沙・中村裕香里・つちださゆり・加藤茜
菅田音杏・新名杏梨・桜田麻乃・岸本望・中村まい
小玉百夏・安藤彩華・那海(旧名:朝倉みかん)・春原優子
荒井裕実・秋場由香
【月組】
川嶋麗惟・吉村瑠莉・伴かなみ・岡野里咲・池田ショコラ・花梨
伊唐みよ・安井紀絵・木田晴香・秋山ゆずき・金田瀬奈
【星組】
佐藤ありさ・青木ゆり亜・花井円香・高村さくら・山﨑じゅり・夢乃菜摘
松下恵里香・岩下夏帆・春野恵・秋山優香・中村舞
STAFF
●脚本・演出/まつだ壱岱
●照明/村山寛和(マーキュリー) ●音響/牛若実(UC-WORKER) ●美術/鎌田朋子
●舞台監督/住知三郎 ●音楽/神津裕之 ●演出助手/安藤彩華(ASSH)
●ヘアメイク/青山亜耶 ●衣装/垰田悠(ASSH) ●衣装協力/mochico
●振付/春原優子(企画演劇集団ボクラ団義) ●殺陣指導/鵜飼主水(ASSH)
●殺陣効果音/山本美智子 ●映像/曾根久光 ●スチール/Reimon
●宣伝美術/AMICORYU ●HP/小和田明
●制作/アリスインプロジェクト ●制作協力/美濃部慶・田中耕平・ASSH・はじり孝奈
●制作助手/山岡由佳 ●制作協力/美濃部慶
●製作/タンバリンプロデューサーズ・アリスインプロジェクト
●プロデューサー/堀口聖一・鈴木正博
●協力(50音順)/ASSH/アールスタイル/アヴィラ/エー・プラス/SYL/EBA
えりオフィス/エンディア/オスカープロモーション/オフィスさかい/オフィスジュニア
オフィス・ドリームボール/オリオンズベルト/企画演劇集団ボクラ団義
サラエンタテインメント/ジェイズプロデュース/ジャスティス
ジャパンアクションエンタープライズ/シンエイV/スターダストプロモーション
スターポリス/ストレート/タンバリンアーティスツ/トキエンタテインメント
にぎわいファクトリー/パールダッシュ/ヒラタオフィス/フィットワン
フォーシーズン/ブルーローズ/マーベルエール
日程
2013.7.3(水)~7(日)
3日(水)=19:00【天の組】
4日(木)=19:00【武の組】
5日(金)=14:00【天の組】・19:00【武の組】
6日(土)=13:00【武の組】・18:00【天の組】
7日(日)=12:00【天の組】・17:00【武の組】
※開場は開演の1時間前
※【天の組】【武の組】はダブルキャスの組分けです
料金
S席6,800円(最前列5列)/A席5,500円(6列目以降)
※全席指定
劇場
品川・六行会ホール(248席)
東京都品川区北品川2-32-3